■ 性能の情報
RSI-ECAT-Master製品は、PCプラットフォーム上で動作するEtherCAT®マスターソフトウェア製品です。
このため通信速度といった性能については、実装するPCハードウェアのCPU性能に左右されます。
本ページでは、目安としてさまざまなCPUを実装したPC上での通信性能について紹介いたします。
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性能の情報
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各評価機ごとの詳細結果
- PC#1:Core™ i7 860
- PC#2:Atom® N270
- PC#3:Core™ 2 Duo
測定条件
- CPUごとの処理時間について測定します。
- 測定に使用するCPUには、Core™i7 860、Atom® N270、Core™ 2 Duoの3つを用います。
- 図中の測定プログラムからRSI-ECATの通信ステートをOperationalに変更し、この時の処理の様子を、INtime®に付属するユーティリティ「INscope*1」で計測します。
- 取得したINscopeからの情報から、RSI-ECATの処理時間を調べます。
*1 INscope : INtime®上でのスレッドの切り替えイベントやAPIコールイベントなどを記録するデバッグ用ユーティリティ
測定結果
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Master動作時間*2 |
Core™ i7 860 ( 1サイクルに要する時間) |
68 usec |
Atom® N270 ( 1サイクルに要する時間) |
436 usec |
Core™ 2 Duo ( 1サイクルに要する時間) |
95 usec |
表 1. 各CPUにおける Master動作時間の測定結果
- 上記表1より以下のことが言えます。
- Core™i7では、処理時間に、およそ70usec必要なので、1サイクル周期は100usecから設定可能。
- Atom® N270では、他のCPUに比べ処理時間が大きくかかり、1サイクル周期は最低でも1msecは必要。
- Atom® N270では処理に時間がかかる為、受信待ちのIdle Timeがない。
- Core™ 2 Duo では、処理時間に、およそ100usec必要なので、1サイクル周期は125usecから設定可能。
*2 Master動作時間 : 1サイクル中、実際にRSI-ECATがCPUを使用する時間