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  • PP371

RSI-ECAT 性能データ


更新日 2023年11月27日
■ 性能の情報
RSI-ECAT-Master製品は、PCプラットフォーム上で動作するEtherCAT®マスターソフトウェア製品です。
このため通信速度といった性能については、実装するPCハードウェアのCPU性能に左右されます。
本ページでは、目安としてさまざまなCPUを実装したPC上での通信性能について紹介いたします。
旧性能データはこちらから
  • 性能の情報
    • 測定条件
    • 測定結果
  • 各評価機ごとの詳細結果
    • PC#1: Core™ i5 6500 (Sky Lake)
    • PC#2: Atom® E3940 (Apollo Lake)

測定条件

図 1. EtherCAT処理時間の内訳
  • 各評価機ごとのEtherCAT処理時間について測定します。
  • 測定に使用するCPUには、Core™ i5 6500、Atom® E3940の2つを用います。
  • RSI-ECATの通信ステートをOperationalに変更し、この時の処理の様子を、INtime®に付属するユーティリティ「INscope*1」で測定します。
  • 取得したINscopeからの情報から、RSI-ECATの処理時間を測定します。
*1 INscope : INtime®上でのスレッドの切り替えイベントやAPIコールイベントなどを記録するデバッグ用ユーティリティ

処理時間の測定
  • RSI-ECAT は、Hpe2ITx タスク処理により EtherCAT パケットを送出し、Hpe2IRx タスク処理により受信します。
  • そのため、Hpe2ITx タスク処理完了時にネットワークコントローラからパケット送出処理が行われたとすれば、Hpe2IRx によるパケット受信処理までの間がEtherCAT バス上の処理時間(フレームデータ通信処理)ととらえられます。
  • 本作業では、プロセスデータ通信開始後 10 回の送受信データを取得した平均値にておよそのフレームデータ通信処理時間、1サイクルに要する時間(マスタソフトウェア処理とフレームデータ通信処理を合わせた時間)を測定します。
スレーブ数と平均フレームデータ通信処理時間
(※ 画像クリックで拡大)
図 2. INscopeを用いた処理時間の測定

測定結果

1サイクルに要する時間
単位(us)
スレーブ数 1 2 3
CPU Core™ i5 6500 50.0 51.4 52.9
Atom® E3940 100.9 104.1 108.2
表 1. スレーブ数と1サイクルに要する時間
RSI-ECAT 測定結果
(※ 画像クリックで拡大)
図 3. スレーブ数と1サイクルに要する時間
平均フレームデータ通信処理時間
単位(us)
スレーブ数 1 2 3
CPU Core™ i5 6500 22.0 23.1 24.2
Atom® E3940 23.8 25.3 26.3
表 2. スレーブ数と平均フレームデータ通信処理時間
RSI-ECAT 測定結果
(※ 画像クリックで拡大)
図 4. スレーブ数と平均フレームデータ通信処理時間
■ 各評価機ごとの詳細結果

PC#1: Core™ i5 6500 (Sky Lake)

スペック

Hard CPU Core™ i5-6500TE CPU @ 2.30GHz
Memory 8GB
NIC I210 Gigabit Network Connection
Soft Windows Windows 10 IoT Enterprise 2016 LTSB
INtime® INtime® 7.0.22350.1 SDK Dedicated Mode
Master RSI-ECAT-Master 4.2.0 HPE2
Studio RSI-ECAT-Studio 1.12.911.0
表 3. Core™i5 6500 測定環境

結果

< 設定 >
  • INtime® Kernel Tick : 500 usec
  • Master 1サイクル時間 : 500 usec
< 測定結果 >
単位(us)
スレーブ数
1 2 3
1サイクルに要する時間[①] 50.0 51.4 52.9
フレームデータ通信処理時間[②] 22.0 23.1 24.2
表 4. Core™i5 6500 測定結果
図 5. Core™ i5 6500 スレーブ数3台の環境での処理の様子(クリックで拡大)

PC#2: Atom® E3940 (Apollo Lake)

スペック

Hard CPU Atom E3940 @ 1.60GHz
Memory 4GB
NIC I210 Gigabit Network Connection
Soft Windows Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC
INtime® INtime® 7.0.22350.1 SDK Dedicated Mode
Master RSI-ECAT-Master 4.2.0 HPE2
Studio RSI-ECAT-Studio 1.12.911.0
表 5. Atom® E3940 測定環境

結果

< 設定 >
  • INtime® Kernel Tick : 500 usec
  • Master 1サイクル時間 : 500 usec
< 測定結果 >
単位(us)
スレーブ数
1 2 3
1サイクルに要する時間[①] 100.9 104.1 108.2
フレームデータ通信処理時間[②] 23.8 25.3 26.3
表 6. Atom® E3940 測定結果
図 6. Atom® E3940 スレーブ数3台の環境での処理の様子(クリックで拡大)