■ 性能の情報
RSI-ECAT-Master製品は、PCプラットフォーム上で動作するEtherCAT®マスターソフトウェア製品です。
このため通信速度といった性能については、実装するPCハードウェアのCPU性能に左右されます。
本ページでは、目安としてさまざまなCPUを実装したPC上での通信性能について紹介いたします。
旧性能データはこちらから
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性能の情報
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各評価機ごとの詳細結果
- PC#1: Core™ i5 6500 (Sky Lake)
- PC#2: Atom® E3940 (Apollo Lake)
測定条件
図 1. EtherCAT処理時間の内訳
- 各評価機ごとのEtherCAT処理時間について測定します。
- 測定に使用するCPUには、Core™ i5 6500、Atom® E3940の2つを用います。
- RSI-ECATの通信ステートをOperationalに変更し、この時の処理の様子を、INtime®に付属するユーティリティ「INscope*1」で測定します。
- 取得したINscopeからの情報から、RSI-ECATの処理時間を測定します。
*1 INscope : INtime®上でのスレッドの切り替えイベントやAPIコールイベントなどを記録するデバッグ用ユーティリティ
処理時間の測定
- RSI-ECAT は、Hpe2ITx タスク処理により EtherCAT パケットを送出し、Hpe2IRx タスク処理により受信します。
- そのため、Hpe2ITx タスク処理完了時にネットワークコントローラからパケット送出処理が行われたとすれば、Hpe2IRx によるパケット受信処理までの間がEtherCAT バス上の処理時間(フレームデータ通信処理)ととらえられます。
- 本作業では、プロセスデータ通信開始後 10 回の送受信データを取得した平均値にておよそのフレームデータ通信処理時間、1サイクルに要する時間(マスタソフトウェア処理とフレームデータ通信処理を合わせた時間)を測定します。
測定結果
1サイクルに要する時間
単位(us)
スレーブ数 |
1 |
2 |
3 |
CPU |
Core™ i5 6500 |
50.0 |
51.4 |
52.9 |
Atom® E3940 |
100.9 |
104.1 |
108.2 |
表 1. スレーブ数と1サイクルに要する時間
平均フレームデータ通信処理時間
単位(us)
スレーブ数 |
1 |
2 |
3 |
CPU |
Core™ i5 6500 |
22.0 |
23.1 |
24.2 |
Atom® E3940 |
23.8 |
25.3 |
26.3 |
表 2. スレーブ数と平均フレームデータ通信処理時間