2. ランタイムライセンス
トレコンのアプリケーションを開発するまでには、TraCon-SDKを利用してデバッグ・テストを行いますが、TraCon-SDKをインストールしたPCでINtime®カーネルを動作させることができるため、開発環境PC用にランタイムライセンスを購入する必要はございません。
しかし、トレコンアプリケーションが完成して、この開発済みのソフトウェアを組み込みシステム(お客様の製品、またはターゲットマシン)として販売または使用するためには、ターゲットマシン用のランタイムライセンス(組み込みライセンス)が必要となります。
ランタイムライセンスは、組み込み機器のCPU毎にライセンスが必要となります。
ランタイムシステムのライセンスを導入するためには、まずINtime®開発元である米国TenAsys®社(ライセンサー)と「SOFTWARE REDISTRIBUTION
LICENSE」の契約を結んでいただく必要がございます。
通常は、トレコンのソフトウェア開発キットを導入していただいた後に、弊社マイクロネットより本契約のご案内の資料一式を送付させていただきますので、その案内に則って契約を実施していただくこととなります。
本契約後に、ランタイムシステムのライセンスを導入していただけることとなります。
ランタイムライセンスは1本単位でもお買い求めいただけますが、一回の購入の本数が多いほど1本あたりの価格は安価となります。(ボリュームディスカウント)
また、最近のPCではCPUに複数のコアが駆動するマルチコアCPUが実装されています。
トレコンでは、このマルチコアCPUのコア毎にINtime®カーネルを並列動作させるマルチカーネル機能を実装しております。
(下図をご参照ください)
トレコンのランタイムライセンスでは、1台のターゲットマシン上で、1個のINtime®カーネルを実行させる場合と2個以上のINtime®カーネルを実行させる場合とでライセンスが異なります。
- 1台のPC上でINtime®カーネルを1つ駆動 … TraCon-RT
- 1台のPC上でINtime®カーネルを2つ以上駆動 … TraCon-MCRT
TraCon-MCRTでは同時動作するINtime®カーネルの個数とは関係なく一定の価格で、個数の上限制限もなくINtime®カーネルを設定することができます。