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保守コンテナ
最終更新日:2023/12/20 
 概要
保守コンテナは、お客様が開発した産業システムやリアルタイムPCコントローラが万が一故障してしまった際の早期復旧、日々のメンテナンスやバックアップ、また運転状況・障害発生状況の記録保存等、システム運用中のさまざまな保守フェーズで必要となる機能をコンテナ化しました。
保守コンテナ 機能イメージ
 保守コンテナの主な機能
産業システムやリアルタイムPCコントローラの保守として、第一に考えるのが復旧です。ダウンタイムを短縮し、生産量の減少を最小限に防ぐためには早期復旧は必要不可欠です。
保守コンテナでは、システムが異常状態になった場合、第一に行う復旧機能を提供しております。正常動作中の設定情報等のタグをあらかじめリテイン機能でファイルへ出力しておき、復旧後にその情報をタグへ反映させることで正常に動作していた状態に戻すことができます。
また、異常状態時のログ、日々のメンテナンスで必要となるログの収集機能、システムの診断・通知機能を利用することで、保守作業のシステム化が可能になります。
保守コンテナの主な機能

コンテナは次の4つの保守機能を搭載します。
① 復旧機能
システムに異常が発生した場合、安全な状態にしてからシャットダウン、または再起動を行います。システム毎にフェイルセーフスクリプト(OS終了前に安全性を確保しながら装置・システム等を停止するスクリプト)を用意する必要があります。
復旧機能

PC自体が起動しない等、ハードウェアの故障時は、丸ごと交換をお勧めします。
● 丸ごと交換
異常状態・故障したPCを予備のPCと交換します。予備のPCに入れ替えることで、システムの設定・動作環境を引き継ぎ、早期復旧が見込めます。また定期的にシステムのバックアップをとっておくことで、予備のPCとシステムの設定が変わっていてもPC交換後に設定を復元させるだけで復旧できます。
コントローラ製品の場合は弊社までお問い合わせください。

② ログ収集機能
様々な機能で出力されたログファイルを圧縮し指定のフォルダへコピーします。任意のタイミング、または一定周期で予め指定したファイルをコピーします。
お客様が作成したアプリケーションログから、システムログ等一括で収集することで問題発生時の原因追及に役立ちます。
ログ収集機能
● 時系列データログ
リアルタイム制御を実現しながら、その制御情報を簡単に自由なデータフォーマットにて持続的に記録します。
リアルタイムアプリケーション、Windowsアプリケーション問わず使用できます。
◇製品ごとの出力機能
1). INtime
SDATコンテナ
2). INplc
データトレース機能, SDATコンテナ
● マルチメディア信号
制御装置の動作状況を、画像や音で記録します。生産ラインに流れる異物の画像を用いた異物検知や、装置の異常音を記録し障害発生原因の分析等に役立ちます。
◇製品ごとの出力機能
1). INtime
挙動監視コンテナ
2). INplc
挙動監視機能
● イベントログ
Windows標準で出力されるシステムログです。

③ 診断・通知機能
日々の状態チェックや、システム異常を通知し、早期問題解決を可能にします。
以下のシステム情報の取得・異常状態時に通知を行うことができます。
1). CPUの温度
2). CPU使用率
3). メモリ使用量(Windows 全メモリ使用量)
4). ドライブ(ローカルディスク)空き容量
5). システム稼働時間
また、周辺機器の状態(正常・異常)も取得できます。これらの状態は全てタグに出力されます。
診断・通知機能
④ リテイン機能
任意のタイミングでタグデータをストレージに保存します。
突然の電源断が発生した際にタグデータをストレージへ保存し、システム復旧時に保存したタグデータを元に戻すことができます。また、システムが正常に動作している時のタグデータを保存しておくことで、システム異常時の復旧作業でも使用することができます。
リテイン機能
                                       ※ 本機能は将来対応予定です。
 その他
コンテナ仕様
動作プラットフォーム 工業用PC
OS Windows10 64bit
Windows11 64bit
基本ソフト RT-edge バージョン 3.5.3以降
使用可能タグ数 最大10000個
プロパティタグ
(設定用タグ)
復旧モード
・シャットダウン
・再起動
フェイルセーフスクリプトパス
復旧機能実行トリガー
ログリストファイルのパス
収集フォルダパス
収集周期
リテインモード (有効/無効)
リテインファイルパス
CPU温度 出力タグ名
CPU使用率 出力タグ名
メモリ使用量 出力タグ名
ドライブ空き容量 出力タグ名
周辺機器の状態 出力タグ名
CPU温度閾値
CPU使用率閾値
メモリ使用量閾値
ドライブ空き容量閾値
システム稼働時間閾値
CPU温度 状態(正常・異常)
CPU使用率 状態(正常・異常)
メモリ使用量 状態(正常・異常)
ドライブ空き容量 状態(正常・異常)
周辺機器の状態 (正常・異常)
出力タグ CPU温度
CPU使用率
メモリ使用量
ドライブ空き容量
 設定サンプル
ここでは、保守コンテナ 診断・通知機能を利用して、メモリ使用率がある一定以上越えた場合の、メモリ使用量 状態タグを参照するサンプル設定を紹介します。

サンプルプログラムは以下の環境・動作仕様とします。
① 動作するPCの搭載メモリ : 8GB
② 保守コンテナ 診断周期 : 10分
③ 保守コンテナ メモリ使用量閾値 : 6.5 (GB単位)

ECIファイルサンプル
ECIファイルサンプル
動作の確認
RT-edge標準のオブジェクトブラウザツールを用いると、edgeタグ(メモリ使用量 状態タグ[EDGESYSTEM.MemUse.Status])の値変化をダイナミックに参照できます。
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