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製品アーキテクチャ
最終更新日:2024/10/11 
 構成要素
RT-edgeは「コンテナ」「タグ」「XML」で構成しています。
コンテナ
プログラムを独立して動作可能にした部品で、他ソフトウェアと依存性が無く、着脱が容易です。
コンテナの種類説明
標準コンテナ標準で実装、産業システムの開発を支援するためのソフトウェア部品
例: フィールドバス通信、コントローラ間通信、HMI
システムコンテナ標準で実装、システムを補佐するソフトウェア部品
例: 自動データ蓄積、保守機能
カスタムコンテナユーザーアプリケーションとして実装できるソフトウェア
RT-edgeのフレームワークとAPIが利用可

タグ
データを共有メモリに割り当て、異なるコンテナ間で参照、変更できるデータ共有機能です。
タグの特徴
  1. データに名前で読み書き
  2. 名前はシステム上で一意であり、同じ名前は同じデータになる
  3. カスタムコンテナからは、API 1つで参照、変更
  4. 最大10万タグが利用可
  5. 1Bit~1MBのデータタイプ (浮動小数点型も含む)
  6. 共有メモリのプログラム手続き不要

XML設定
コンテナの設定ファイルで、プログラムレスでコンテナの挙動やタグの設定が可能です。
XML設定の特徴
  1. コンテナ1つにつき、1つの設定ファイル
  2. XML形式
  3. 全てのコンテナが統一されたフォーマット
  4. 標準コンテナ、システムコンテナの挙動を変更可
 内部ブロック図
RT-edgeには、構成区分にWindows OS層と、リアルタイムOS層の二つのプラットフォーム層があります。
Windows OS層では、データベース処理、上位通信処理(WEBサービス処理)、SCADA処理、IT処理等の非リアルタイム処理を行うコンテナが動作します。
リアルタイムOS層では、産業用PCに直接接続されるハードウェアや、産業フィールドバスを媒体とした機器・装置制御処理等、リアルタイム処理を行うコンテナが動作します。
これらコンテナ同士は、RTCDと呼ばれる共有データ構造を介してデータ交換を行ます。RTCDへのアクセスは、外部アプリケーション用インターフェース「RT-edge API」を使用します。
● コンテナの紹介
以下に標準コンテナの一部をご紹介します。
Noコンテナ 名称機能名称概要
1SCADA/HMIDDEサーバー DDEクライアントを持つSCADAやHMIと接続し、データ交換を可能にするDDEサーバーです。 FA-Panel 等のDDEクライアントを持つものであれば、タグでデータ交換が可能になります。
2 外部通信 Socket通信(TCP/IP) 外部のローカルサーバーや、Web上のサーバーなどとTCP/IP通信にて接続し、データ交換を可能にするTCP/IPクライアントです。 送受信するフレームのデータ構造を、タグの組み合わせで構築することができます。 定周期に送信し、受信したフレームは、タグの組み合わせ内容によって、それぞれのタグへセットされます。
3 MQTT通信 MQTTのBrokerサーバーを介した軽量なデータ交換を可能にするMQTTのPublisherおよびSubscriberです。 MQTT通信のデータ単位をタグで行え、MQTT通信を意識せずにMQTT通信が利用できます。 データ配信には自動的にPublisherとして動作し、データ取得には自動的にSubscriberとして動作します。
4 OPC UA OPC UAサーバー 上位層のローカルサーバーや、Web上のサーバーなどのターゲットとなるOPCクライアントとデータの交換を行うOPC UAサーバーです。 OPC UAで扱うデータ単位をタグで行えます。
5 WEB WEBサーバー クラウドを介したブラウザ経由でのHMIを提供するIISを使用したWEBサーバーです。 ブラウザ上に表示するHMI部分については、ASP.netにて自由に作成する事が可能なうえ、タグの参照/書き換えの他、RT-edge APIも利用可能です。
6 I-I/O(W) Modbus/RTU通信 Modbus/RTU通信プロトコルを使用したシリアル通信を担うModbus/RTU通信Masterです。 Modbus/RTU通信Slave機器のデータをタグへ反映し、タグのデータをModbus/RTU通信Slave機器へ反映します。 Modbus/RTU通信カプラ自身が通信制御を担う為、プロトコル処理を記述する必要がなく、タグでModbus/RTU通信Slave機器のデータ交換が可能です。
7 C2C FINS通信 FINS通信プロトコルを使用したPLC機器との通信を担うFINS通信クライアントです。 ターゲットとなるOMRON製PLC機器に対してFINS通信でデータ交換を行いタグに展開、または、タグからPLC機器に書き込む事が可能です。
8 FL-net通信 制御コンテナです。
ターゲットとなるコントローラに対してFL-net通信で制御を行う機能です。
9 MC通信 制御コンテナです。
ターゲットとなるコントローラに対してMCプロトコル通信で制御を行う機能です。
10ソフトウェアPLCINplc接続 制御コンテナです。
INplcで動作している制御対象機器に対して、RT-edgeからINplcのM/I/Qエリアの情報を利用して制御を行う機能です。
11仮想マイコン仮想マイコン 制御コンテナです。
独立した仮想マイコンとしてソフトウェアが動作する機能です。
12I-I/O(R)EtherCAT 制御コンテナです。
ターゲットとなるEtherCATスレーブとEtherCAT通信で制御を行う機能です。
13MODBUS / TCP 制御コンテナです。
ターゲットとなるMODBUSクライアントに対して制御を行うMODBUS/TCP通信サーバー機能です。
14 System SDAT 自由なタグの組み合わせを時系列に収集/蓄積するストリームデータエンジンです。
XMLファイルでの自由なタグの組み合わせの他、EgMailBox経由によるプログラム上でのタグの組み合わせデータにも対応しております。
15 保守機能 RT-edgeシステムとして稼働しているプロセス状態の監視や動作ログの確認の他、システムの再起動等を含んだ保守機能です。
● RTCD
RTCDは、RT-edgeのタグやコンテナ間通信機能用のデータエリア等を含んだ共有メモリエリアです。
● RT-edge API
RT-edge APIは、カスタムコンテナを作成するためのアプリケーション用インターフェースです。RT-edge APIを使用してタグやXMLにアクセスする事ができます。 APIは Windows環境用、INtime環境用、共に同じシンタックスで呼び出す事ができ、統一されたAPIとして開発に使用できます。
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