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基本仕様


アプリケーションシステム動作環境

対応コンピュータ
  • PC互換システム
  • Intel® Core™ i7/i5/i3 series / Atom®
  • システムメモリ 128MB以上
  • ストレージ HDDまたはCF空き容量64MB以上
  • Windows ® 7 Embedded を含む Windows ® 10
※INtime-SDK(開発キット)ソフトウェア、またはINtime-RT(実行キット)ソフトウェアが別途必要です

アプリケーションシステム開発環境

対応コンパイラ
  • MicrosoftVisualStudio 2012
  • MicrosoftVisualStudio 2013
  • MicrosoftVisualStudio 2015
  • MicrosoftVisualStudio 2017
  • MicrosoftVisualStudio 2019
※インタプリター動作の場合、上記ソフトウェアは不要です

2つの実行モード

PC_PLCでは2つの実行モードをサポートしています。

1.コンパイル実行モード

  • PC_PLC-SDKでコンパイル実行モードの開発をサポートしています
  • PC_PLC-SDKPC_PLC-RT(C)PC_PLC-RT(M)PC_PLC-RT(I)で実行できます
    コンパイル実行モード.gif
    コンパイル実行モードの利点:
    • 1つの実行ファイルとなる
    • アプリケーションの配布が楽
    • ファイルサイズがコンパクト
    • 処理が高速
    • リバースエンジニアリングできない(ノウハウを隠蔽できる)

2.インタプリタ実行モード

  • PC_PLC-SDKPC_PLC-RT(I)でインタプリタ実行モードの開発と実行をサポートしています。
    インタプリタ実行モード.gif
    インタプリタ実行モードの利点:
    • 実行環境で再度ラダーの動作をカスタマイズできる
    • コンパイル実行との並列動作ができる(部分的にノウハウを隠蔽しつつカスタマイズできるシステムの構築)

モニタ機能

PC_PLC-RT(C)を除く全てのエディションに含まれるモニタ機能では、
  • Windows画面を使ってラダー図を見ながら信号変化を確認できる
  • 実行中のラダープログラム(コンパイル実行モード/インタプリタ実行モード)にアタッチ(接続)できる
  • 全点を確認するビットモニタ機能
  • 信号変化と時間経過を表すトレース機能
  • Ethernetを使用して別のWindowsパソコンからモニタできるPC_PLC-RT(M)の固有機能

PC_PLC製品のバリエーション(v2.21)

PC_PLCでは開発用ソフトウェアと、実行用ソフトウェアの大きく2つの種別をご用意しています。
またあらかじめソフトウェアと、拡張I/Oを装備したプリインストールモデルも、お客様のご要望にあわせてご提案できます。
  1. PC_PLC-SDK (開発用ソフトウェア)
  2. PC_PLC-RT(C) (実行用ソフトウェア)
  3. PC_PLC-RT(M) (実行用ソフトウェア)
  4. PC_PLC-RT(I) (実行用ソフトウェア)

製品バリエーションと機能表

カテゴリ 開発用 実行用
製品名 PC_PLC-SDK PC_PLC-RT(C) PC_PLC-RT(M) PC_PLC-RT(I)
付属品 CD-ROM 付属 付属 付属 付属
ライセンスステッカー 付属 付属 付属 付属
主マニュアル 付属 CD収録 CD収録
C言語I/Fマニュアル 付属
サンプルラダープログラム 付属
サンプルC言語プログラム 付属
各種I/Oドライバ 付属 付属 付属 付属
編集機能 ラダーエディタ 可能 可能
ラダーモニタ 可能 可能 可能
I/Oの設定 可能 可能
I/Oドライバの開発 可能
C言語ファンクションの開発 可能
インタプリタ編集 可能 可能
コンパイル 可能
実行機能 コンパイル実行モード 可能 可能*1 可能*2 可能*3
インタプリタ実行モード 可能 可能
保守機能 遠隔モニタ 可能 可能 可能 可能
対応OS*4 INtime-SDK 対応
INtime-RT 対応 対応 対応
INtime-RS 対応 対応 対応
対応コンパイラ*5 VS 2012 対応
VS 2013 対応
VS 2015 対応
VS 2017 対応
VS 2019 対応

PC_PLCの基本仕様

表1 基本仕様

仕様項目 仕様 備考
制御周期 1ms 又は2ms,5ms,10ms
編集可能行数 16384行
行内AND条件最大数 8ネスト
最大入力点数 4096点
最大出力点数 4096点
内部リレー点数 4096点
タイマー点数 512点 3種(1ms,10ms,100ms)
カウンタ点数 512点
基本命令数 24命令 表2
ユーザー定義ファンクション 64

表2 基本命令

命令はキーエンス社製シーケンサと互換があります
命令 ニーモニック フォーマット 備考
1 ロード LD LD(T/C)xxxxx LD/LD_O/LD_T/LD_C
2 ロードバー LDB LDB(T/C)xxxxx LDB/LDB_O/LDB_T/LDB_C
3 アンド AND AND(T/C)xxxxx AND/AND_O/AND_T/AND_C
4 アンドバー ANDB ANB(T/C)xxxxx ANB\ANB_O/ANB_T/ANB_C
5 オア OR OR(T/C)xxxxx OR/OR_O/OR_T/OR_C
6 オアバー ORB ORB(T/C)xxxxx ORB/ORB_O/ORB_T/ORB_C
7 アンドロード ANDL ANL
8 オアロード ORL ORL
9 アウト OUT OUTxxxxx OUT/OUT_I
10 アウトバー OUB OUBxxxxx OUB/OUB_I
11 セット SET SETxxxxx SET/SET_I
12 リセット RES RESxxxxx RES/RES_I
13 高速タイマー TMS TMHxxxx#yyyy 1ms
14 中速タイマー TMH TMRxxxx#yyyy 10ms
15 低速タイマー TMR TMRxxxx#yyyy 100ms
16 カウンタ C Cxxxxx#yyyy C
17 立上り微分 DIFU DIFUxxxxx DIFU/DIFU_I
18 立下り微分 DIFD DIFDxxxxx DIFD/DIFD_I
19 ノップ NOP NOP NOP
20 エンド END END END
21 コネクト CON CON CON
22 プッシュ MPS MPS EAXレジスタプッシュ
23 リード MRD MRD EAXレジスタポップ・プッシュ
24 ポップ MPP MPP EAXレジスタポップ
25 ファンクション FUNC FUNCxxxxxyyyy xxxxx:0~64
26 ユーザーファンクション UFUN UFUNxxxxxyyyy xxxxx:0~64

モニタ機能

PC_PLCではモニタリング機能によって、制御処理を実行中のコンピュータ上で直接ラダー図のモニタリングができます。
plcmon.jpg

I/Oの拡張

PC_PLCでは、コンピュータ向けに市販されている拡張I/Oボードを利用することができます。
sw.gif
関連情報を合わせてご参照ください。

C言語 インターフェース

PC_PLCでは、C/C++言語INtime®アプリケーション向けに、PC_PLCラダーロジックと連携を図るためのインターフェースライブラリ関数を提供しています。
関数名 機能
sq_if_init ( ) PC_PLC実行中ターゲットモジュールとのインターフェース初期化
sq_if_finish ( ) PC_PLC実行中ターゲットモジュールとのインターフェース終了
sq_start_control ( ) PC_PLC実行中ターゲットモジュールの制御開始
sq_stop_control ( ) PC_PLC実行中ターゲットモジュールの制御停止
sq_set_channel( ) sq_wait()で使用するチャンネルの指定(000~767)
sq_set_attrib ( ) sq_set_channel()で指定したチャンネルのビット属性指定
sq_wait_enable ( ) sq_wait()の実行可
sq_wait_disable ( ) sq_wait()の実行不可
sq_wait ( ) sq_set_channel()とsq_set_attrib()で指定した信号のイベント待機
sq_set_relay ( ) PC_PLC実行中ターゲットモジュールで使用しているローカルリレーの制御
sq_get_relay ( ) PC_PLC実行中ターゲットモジュールで使用しているローカルリレーの状態取得
sq_on_pulse ( ) PC_PLC実行中ターゲットモジュールで使用しているローカルリレーのパルス出力
sq_off_pulse ( ) PC_PLC実行中ターゲットモジュールで使用しているローカルリレーのパルス出力
sq_get_ChData ( ) ローカルリレーの状態をチャンネル毎に一括取得
sq_set_ChData ( ) ローカルリレーの状態をチャンネル毎に一括制御
sq_get_TimerInitVal ( ) PC_PLC実行中ターゲットモジュールで使用しているタイマの設定値取得
sq_get_TimerCountVal ( ) PC_PLC実行中ターゲットモジュールで使用しているタイマのカウンタ値取得
sq_set_TimerInitVal ( ) PC_PLC実行中ターゲットモジュールで使用しているタイマの設定値変更
sq_set_TimerAllVal ( ) PC_PLC実行中ターゲットモジュールで使用しているタイマの設定値、カウンタ値変更
sq_get_CounterInitVal() PC_PLC実行中ターゲットモジュールで使用しているカウンタの初期設定値取得
sq_get_CounterCountVal () PC_PLC実行中ターゲットモジュールで使用しているカウンタの動作カウンタ値取得
sq_set_CounterInitVal () PC_PLC実行中ターゲットモジュールで使用しているカウンタの初期設定値変更
sq_set_CounterAllVal () PC_PLC実行中ターゲットモジュールで使用しているカウンタの初期設定値、動作カウンタ値変更

*1 PC_PLC-RT(C)では再コンパイルできません。PC_PLC-SDKでコンパイルしたプログラムの実行ができます。
*2 PC_PLC-RT(M)では再コンパイルできません。PC_PLC-SDKでコンパイルしたプログラムの実行ができます。
*3 PC_PLC-RT(I)では再コンパイルできません。PC_PLC-SDKでコンパイルしたプログラムの実行ができます。
*4 別売です
*5 別売です