PC_PLC/概要
PC_PLC製品の特長
PC_PLCは電気制御等で多く使われているシーケンス制御を、PLC*1等のハードウェアを用いずに、工業用コンピュータ上に実現するソフトウェア製品です。
特長1.リアルタイムOS"INtime®"に導入できます
PC_PLCによるプログラム開発はラダー言語を使用します。市販PLCのラダーと互換があります。
C言語による制御アプリケーションとの併用、機能分担が可能です。
特長2.日英両対応
PC_PLCは、日本語、英語の双方に対応したエディタ/モニタを含んでいます。
特長3.コンパイル動作とインタプリタ動作のサポート
ラダー言語をCPUネイティブコードに変換し、動作しますので超高速な動作が可能です。
またインタプリタ動作をサポート*2していますので、現場でのロジック修正にも利用いただけます。
PC_PLCの利点
利点1. コスト削減
複数のコントローラを1台のコンピュータに集約でき、トータルコストを押さえます。
利点2. 省スペース化
PLCの設置スペースを削減できます。
製品としての装置や、システムをコンパクトにできる利点があります。
利点3. 高速化
ギガヘルツ(GHz)級の超高速CPUにより、命令実行速度がPLCを遙かに上回ります。
また、PLC間やMMI間の通信を必要としない(メモリ上で処理できる)ので、通信ボトルネックを撤廃できます。
利点4. MMI実装
一般にマンマシンインターフェース(MMI)は必要になります。
PC_PLCではコンピュータ上にWindowsを動作可能で、VisualBasicなどでMMIアプリケーションを製作できます。
また、エディタ・モニタ機能をコントローラ内で実現できます。
利点5. メンテナンス性向上
ラダープログラムはCPUネイティブコードにコンパイルされ、ファイルとして保管されます。
プログラムのアップデートは、ファイルの交換で完了します。
Windows機能を活用すればさらに可能性が広がります。
- ネットワークファイル共有 ... たとえばコンピュータ間でプログラムやソースを共有
- ダイアルアップ接続 ... たとえば電話着信接続を用いて遠隔地から保守
- 遠隔デスクトップ ... たとえば遠隔操作
- USBメモリ ... たとえばプログラムの入れ替え
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I/Oの拡張
外部との入出力インターフェース(センサーや電磁バルブ等)には、パソコン用に市販されている拡張ボード群が使用できます。
また、外部記憶装置や画像入力装置、音声応答装置をはじめ、LAN等の通信インターフェースなど、さまざまな周辺機器が経済的にご利用いただけます。
PC_PLCの挑戦
外国ではソフトウェアPLCの応用例が多数あり従来のPLCを圧倒しつつありますが、国内では歴史が新しく実績が多いとは言えません。
それに、パソコンと聞けばデスク上のPCを連想し、すぐハングアップするのではないかと誤解する人も多くいます。
その結果、実績のリスクとコストのリスクとを比較するという落とし穴にはまります。
重要なのは信頼性とTCO(Total Cost of Ownership:保有総コスト)の観点だと考えています。
パソコンを使うということは、ハードおよび周辺機器のメーカー・機種が多数あって選択に迷うこと、高信頼性の機器を選択するにはそれなりの知識がどうしても求められます。
エンドユーザーからは、ハードウェア・ソフトウェアが一般品の単なる組み合わせとしか見えず、システムベンダーとしては設計の知的価値を評価してもらいにくいことです。
実際には工業仕様のパソコンや周辺ボードのハードウェアはきわめて高い信頼性を持っていますし、メーカーのサポートも十分に行われています。
マイクロネットはお客様の環境に適したハードウェア・ソフトウェアの選定、システム設計~運用保守に関するソリューションサービスを提供して、こういった問題をお客様と一緒に解決しています。
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Programable Logic Controller
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