1.適合CPUの一覧
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INtime®カーネルは最大限のリアルタイムパフォーマンス性能を引き出すため、動作するCPUに応じてロード時にコンフィグレーションを行います。
このため、適切な設定を基本的に互換CPUを利用する限り、INtime®ソフトウェアは利用可能ですが、
サポート対象外となるCPUにおいて適切なパフォーマンスを発揮することはできません。
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INtime®発売開始後に登場する新しいCPUに対しては基本的にはサポート対象外です。明らかに動作できないCPUは以下表でご案内します。
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2.23とそれ以前のバージョンではマルチコア、マルチCPUに対応することはできません。
これらのバージョンでHyperThreadingCPUをお使いになる場合は機能を無効化することで対応できます。
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APIC(Advanced Programmable Interrupt Controller)を搭載するマルチプロセッサ対応チップセットとCPUを必要とします。
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INtime for Windowsで利用可能な環境がINtime DistributedRTOS(dRTOS)にて利用可能とは限りません。
- INtime Distributed RTOS(dRTOS)をお試しいただく場合、BayTrail CPU以降のCPUを搭載するシステムをターゲットとして選定いただくことをお薦めします。
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対応CPU名称(Core i7, Celeron等)は広い範囲で使用されており個体の特定ができません。製品開発コードで参照ください。
...適合、空...保証外
CPU support under INtime
開発元TenAsys社技術情報ページにも利用可能なCPUに関する情報が掲載されています:
2.各CPUの特性に関する情報
Atom®プロセッサ全般
- Atom®プロセッサの浮動小数点演算性能
FPUは単精度(32bit)、倍精度(64bit)、拡張倍精度(80bit)の3種類をサポート しています。(SSE/SSE2/SSE3はさらに拡張)
これはAtom®プロセッサも同様なのですが、ハード的に単精度演算ユニット1本に縮小されていて、それを応用する構造になっているようです。
このため浮動小数点演算の性能はかなり低下しますが、仕様と言えます。
- Atom®プロセッサのスレッド切り替え性能
Atom®プロセッサにおけるスレッド切り替え時間は、現在一般的なプロセッサにおいてスレッド切り替え時間約1μsec以下のところ、3~4μsec程度が標準的な性能になります。
Core™i3プロセッサ
- 専有モード動作時のパフォーマンスについて
Core™ i3プロセッサは、物理コア1つにハイパースレッディング機能を搭載し、論理コアとして2つの構成です。
キャッシュ構造等の理由により、INtime®専有モード構成でもパフォーマンスが飛躍的に優れるということは無いでしょう。
Core™i7 600番台プロセッサ
- GPU機能の内包
GPU(グラフィック)機能を内蔵した初期プロセッサにおいては、グラフィック描画に連動すると見られる微量のジッタ乱れが観測される場合がありましたが
仕様と見られます。
Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャ以降のプロセッサ
- GPU機能の内包
GPU(グラフィック)機能を内蔵しており、CPU内ではGPUを含めてキャッシュ(L3)を共通に使用するため、
グラフィック負荷によりCPU性能に若干の影響がみられるものがあります。
メモリのデュアルチャンネル機能によりメモリアクセスパフォーマンスの改善や、拡張グラフィックボードによるグラフィック機能の制限、
またはオンボードグラフィック機能制限(グラフィックドライバの無効化)によりパフォーマンス改善がみられます。
Xeon®プロセッサ
- サーバ向けXeon®プロセッサ
Xeon®はサーバ向けプロセッサのブランドとしての呼称ですので、採用されているマイクロアーキテクチャを基準に適合状態を確認いただく必要があります。
互換プロセッサ
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ほとんどの場合互換CPUでも問題なく動作できますが、キャッシュ性能の違いから処理時間が変動的になってしまうケースもありました。
互換CPUのご使用にあたりましては充分な評価をおすすめします