STEP 2.サーバPCの設定


サーバPCとクライアントPCに分散した場合、ネットワークを経由して通信を行います。 通信には、DCOMというネットワークプロトコルを使用しています。


このDCOMの設定が適切でない場合、サーバPCはクライアントPCからの接続を拒否してしまいます。 正しく接続するために、次の操作手順に従いDCOMの設定を変更してください。

[操作手順]
(1) スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を選択し、「名前」欄に「dcomcnfg」と入力して「OK」ボタンをクリックします。


(2) 「コンポーネント サービス」画面が表示されるので、左側のツリーの[コンポーネント サービス] > [コンピュータ] > [マイ コンピュータ]を選択し、右クリックしてメニューから プロパティ を選択します。


(3) 「マイ コンピュータのプロパティ」画面が表示されるので、「既定のプロパティ」タブを選択し、「このコンピュータ上で分散COMを有効にする」のチェックをONにします。


(4) 次に「COMセキュリティ」タブを選択し、「アクセス許可の既定値」の「編集」ボタンをクリックします。


(5) 「アクセス許可」画面が表示されるので、「ANONYMOUS LOGIN」と「Everyone」を追加します。 追加した「ANONYMOUS LOGIN」と「Everyone」の許可チェックボックスを全てONにして、「OK」ボタンをクリックします。




(6) 「マイ コンピュータのプロパティ」画面に戻るので、「起動とアクティブ化のアクセス許可」の「既定値の編集」ボタンをクリックします。


(7) 「起動許可」画面が表示されるので、「Everyone」を追加します。 追加した「Everyone」の許可チェックボックスを全てONにして、「OK」ボタンをクリックします。



(8) 「マイ コンピュータのプロパティ」画面に戻るので、「OK」ボタンをクリックして画面を閉じ、 「コンポーネント サービス」画面も閉じます。

(9) 次に、コントロールパネルから「管理ツール」の「ローカル セキュリティ ポリシー」を選択します。
※ コントロールパネル左側の「クラシック表示に切り替える」をクリックしておくと、一覧に「管理ツール」が表示されます。

(10) 「ローカル セキュリティ設定」画面が表示されるので、左側ツリーから[ローカル ポリシー] > [セキュリティ オプション] を選択し、一覧の「ネットワーク アクセス: ローカル アカウントの共有とセキュリティ モデル」をダブルクリックします。



(11) プロパティ画面が表示されるので、「クラシック - ローカル ユーザーがローカル ユーザーとして認証する」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。

(12) 次に、一覧の「DCOM: セキュリティ記述子定義言語(SDDL)でのコンピュータ アクセス制限」をダブルクリックします。

(13) プロパティ画面が表示されるので、「セキュリティの編集」ボタンをクリックします。


(14) 「アクセス許可」画面が表示されるので、「ANONYMOUS LOGIN」と「Everyone」の許可チェックボックスを全てONにして、「OK」ボタンをクリックします。


(15) プロパティ画面に戻るので、「OK」ボタンをクリックしてプロパティ画面を閉じます。

(16) 次に、一覧の「DCOM: セキュリティ記述子定義言語(SDDL)でのコンピュータ起動制限」をダブルクリックします。



(17) プロパティ画面が表示されるので、「セキュリティの編集」ボタンをクリックします。


(18) 「アクセス許可」画面が表示されるので、「Everyone」の許可チェックボックスを全てONにして、「OK」ボタンをクリックします。


(19) プロパティ画面に戻るので、「OK」ボタンをクリックしてプロパティ画面を閉じます。 以上で、DCOMの設定は完了です。 設定完了後、サーバPCを再起動することをお勧めします。

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